マーマレードシフォンといちごのコンポートシフォン
京都にある知恩寺では毎月15日に手づくり市が開催されている。
雑貨、衣料品、アクセサリー、多種多様の手づくり品が販売されているわけだが、私はもっぱら食品を買う。パン菓子の出店が多いのだ。
もう10年前ほどになるが、そこで運命的な出会いを果たしたのである。お店の名前も覚えていないが、食べた瞬間雷にうたれたような衝撃を受けた。それが
「デコポンシフォン」
今まで食べたシフォンケーキの中で今でもダントツ一位である。
この味を再現まではいかないけど、さわやかな柑橘シフォンが焼きたくて何度も何度も焼いたけど、何度焼いても酸味が飛ぶ。水分ポンジュースにしたり絞り汁にしたり皮入れたりジャム入れたり、なにしてもベストがうまれない。ただ甘いのだ。爽やかな酸味とほのかな苦味を出すシフォンってどうやって焼くんだ、なんなんだ!市販のジャムだと苦味や酸味がさほどなく甘みが前にでる。こう、ガツンとした風味と苦味のジャムが無い…そうか無いなら作ればいいんだ!
そうこうして出来上がったのが「八朔と甘夏のハーフハーフマーマレード」皮と実たっぷりの甘さ控えめ。普通に食べると苦い。さっそくこのジャムを使ってシフォンを焼いた。すこし不安だったので水分にはポンジュースをつかった。
…最高の出来だった。あの求めていた酸味と苦味がここにあったのだ。苦労の末、何年もかけてレシピを作り上げたのである。この時の感動は忘れないだろう。ただ、大事なレシピを忘れそうなのでここに書き残してしておく。
マーマレードシフォン 17センチ型
170度19分→160度21分〜
①卵黄4(3)
①上白糖30(22.5)
②油60(45)
②ポンジュース60(45)
②手作りマーマレード80(刻んでおく)(60)
③ドルチェ86(64.5)
③BP3(2.3)
①を白くなるまで擦り混ぜ、②.③を順番に入れ泡立て器でよく混ぜる。
卵白4(3)
上白糖30(3回に分けて)(22.5)
塩少々
硬めのメレンゲに
1すくいは泡立て器で、残りはゴムベラでさっくりツヤが出るまで混ぜる。
焼きあがったら一度落として焼き縮みを防ぐ。ひっくり返して冷まし、すこし粗熱が取れたら袋などを被せて乾燥させないように完全に冷ます。
[6/17日の情報]
卵4個だと少し多く感じるので卵3個のレシピで様子見。
嬉しくて嬉しくて、3日続けて焼いた。味はブレなかった。過去いろんなお菓子を作ったがこんなにも満足したものはなかった。最高だ。
まてよ、もしかしていちごのコンポートでも美味しいシフォンができるのではないか?ここで作り置きシリーズが火を噴く。この私、声を大にしては言えないが作り置きが大好きなのである。いちごのコンポート、金柑の甘露煮、マーマレード、はちみつレモン、ジェノベーゼペースト、スパイスバター、ドライトマトのにんにくオイル漬け、梅味噌など…冷蔵庫には瓶、冷凍庫にはジップロックがたくさんある。母には場所とるから減らせと怒られる。早く自分の城が欲しいものだ。(早く出ていけ)
すこし話は外れたが、いちごコンポートのシフォン…となったので今焼いてみた。いけんじゃん!すこし甘すぎたので次はもう少し砂糖減らそう。
いちごのコンポートシフォン 17センチ型
170度19分→160度21分〜
①卵黄4
①上白糖3
②油40
②いちごコンポート100(実と汁をミキサーにかけ、20ほど水を足して100に)
③ドルチェ60
③BP3
③食紅少々(今回は入れなかった)
①を白くなるまで擦り混ぜ、②.③を順番に入れ泡立て器でよく混ぜる。
卵白4
上白糖30~35(2、3回にわける)
塩少々
硬めのメレンゲに
1すくいは泡立て器で、残りはゴムベラでさっくりツヤが出るまで混ぜる。
焼きあがったら一度落として焼き縮みを防ぐ。ひっくり返して冷まし、すこし粗熱が取れたら袋などを被せて乾燥させないように完全に冷ます。
うーん、やっぱ食紅入れないと色が微妙だなー。でも食紅買ったはいいけど絶対使いきれないんよなぁ、量多すぎんだけどあれ(笑)アイシングクッキーするにもなーあれ見た目だけでそんな美味しく無いしなぁ(そういうの許せない)しかし、食べ物の見た目は大事である。
おわり。